改善の必要性が理解出来ない転職先経営者と止まらない退職者

改善の価値と重要性を全く理解しない転職先経営者と中国人

会社経営者、そして主要メンバーの管理者が危機意識と正しい方向性に基づいた改善方針を持っていて、尚且つ私達のような業界経験者が持つ同業他社が持つ見習うべき点を導入し改善しようという前向きの姿勢があるならば、この私にとって転職10社目となるこの外資系企業も、時間は掛かっても良くなるだろう。

 

 

金儲けという社長からの絶対命令

改善の必要性を理解しない外国人経営者

改善の必要性を理解
しない外国人経営者

しかし、そのような意識も兆候も皆無であった。

 

顧客からの強いクレームを報告書にし緊急会議を開いても、やはりヌカに釘、そういう後ろ向きな処理は我々日本人3人が行えば良い、というスタンスなのだ。

 

全く改善という事を理解しないし、必要性も感じていない。

 

それどころかナンバー3の中国人管理者など、「忙しいから仕方ないでしょう。」と発言する始末…

 

空回り… 我々日本人3人は、それを痛感していた。

 

とにかく金儲け、それが、この外資系企業の社長からの絶対命令で、不具合やトラブルの後始末は日本人3人で行えば良いという姿勢であった。

 

止まらない退職者

私、自動車メーカーN社のOBのFJさん、大先輩エンジニアのHMさんの3人で、毎週末、呑みに行ったが始終グチになってしまう有り様。

 

FJさんは、口癖のようにこう言っていた。

 

「ダメだこの会社は。 社長以下、全員腐ってる。 一度腐ったモノは何やっても元には戻らないよ。」

 

それでも私は何とかしたかった、どうにか我々の、または日本人的な考えを導入したいと思い努力した。

 

しかし最後まで、それは理解されず受け入れられることは無く、またその後も有能な社員の退社は止まらなかった

 

マネージャークラスのメンバーが辞め、その補てんにまた、前の会社で管理者であった人間が入社し、その人も数週間で会社を辞め、また新しい中国人が入社する…

 

中堅クラスのエンジニアが、何十人とまとめて会社を辞める…

 

総務の部屋の前に、その日に会社を辞める中国人が列をつくり並んでいるのを見た時、さすがに驚いた。

 

素人集団であるこの外資系企業は、更に酷い烏合の衆に成りつつあった。

 

全く実施されなかった日本人作成の改善提案と経験者の流出

日本でNo.2の自動車メーカー出身のFJさん、大先輩エンジニアのHMさん、この日本人2人に私は副総経理として、どうすれば会社を改善出来るか、どこをどうすべきか、素人の中国人にも分かるように具体的に提案書を書いて欲しいと依頼した。

 

救いようの無い会社でも給料を受け取る身分としては出来る限りの事はしたい、そう考える我々日本人スタッフ3名は、それぞれの経験を反映した改善提案書を作成した。

 

その内容は顧客からも賞賛されたが、会社で実施される事は一切無かった。

 

日本人3人で作成した改善提案書

実施されなかった改善と経験者の流出

実施されなかった
改善と経験者の流出

彼らベテランエンジニア2人のキャリア、そして私自身の経験を活かして作成された提案書、それを顧客にも見て貰った。

 

大絶賛で顧客から「我社でも採用したいからコピーを下さい。」とまで言われた出来栄えであった。

 

新しい総経理も業界素人であったが、しかしその改善提案書をすぐに採用する、バックアップすると言う。

 

何度も会議を開き、少し素人には内容が難しいかと思われる箇所は写真やイラストを付け、子供でも理解出来るように何度も推敲した。

 

そして我々日本人3人が作成した改善提案書は、広州工場で全面的に採用され、各部署で展開される事となった。

 

しかし、やはり危惧された通り、それはあくまでも表面的なもので終わった。

 

少なくとも私の在任中には、何一つ改善されなかった。

 

経験者の退社で見積りも作成出来ない事態に

そもそも一般従業員を指導、監督する立場のマネージャーも素人同然で、何が書いてあるのか理解出来ないのだ。

 

今までに見た事もない事が書かれているのだ。

 

会社で製造し販売し顧客に納入する装置の事も技術的に何も分かっていないマネージャー、やはり能力的に無理であった。

 

その外資系企業では、依然と経験のある従業員の流出が止まらず、とうとう見積り作成部署も経験者がゼロとなってしまっていた。

 

過去に会社で設計製作した装置、そのリピートの見積り依頼を顧客から受けても経験者がゼロと成ってしまい、「知りません分かりません」と見積りさえ作成出来ない事態となっていた。

 

それを営業責任者の女性マネジャーに相談すると、「じゃあ貴方が作成して下さい、私は見積り作成が出来ませんから。」と涼しい顔をして言う。

 

来るところまで来たか…

 

前のページ

次のページ

facebook はてなブックマーク

 
スポンサードリンク