中高年の転職・再就職 - 40代 - 社長秘書への人事異動命令

社長秘書への人事異動命令を受けて苦悩する

立て続けに社長の逆鱗に触れた私に社長秘書への人事異動が下った。当時、社長の甥っ子が秘書であったが、秘書業務にマンパワーが足りず、社長に増員を泣き付き、社長が好きな人間を選べと命じ、甥っ子が私に要らぬ白羽の矢を当てたのだ。

秘書とプラスアルファーの仕事をしろと社長命令を受ける

アメリカ進出を社長が一人で決めた会議、その会議に出席していた会社幹部の中の数名が私に、「気の毒に…」とでも言いたげな視線を寄こした。

 

会議が終わり、指名されたNさんの上司の設計部長が私に、「N君に何かアドバイスがあれば是非お願いしますね…」と告げに来たが、不本意とはいえ会社が決めたこと、最大の被害者はNさんだ、私は「もちろん何でも協力します。」と告げた。

 

派遣される本人のやる気

 

社長秘書への人事異動命令

社長秘書への
人事異動命令

ただ救いは、派遣されるエンジニアのNさん自身が、社長から直接に名指しされたことを名誉に感じている事、初めて海外に、特にアメリカに滞在することを楽しみにしている事、顧客に対する対応も意外と気楽に受け止めている事、成功すれば出世につながると受け止めている事だ。

 

「何とか成功すれば良いのいだが…」

 

そう私は考えた。

 

社長秘書への人事異動

 

会社のアメリカ進出が議題となった会議の数日後、社長が社長秘書経由で私にコンタクトをしてきた。

 

「今すぐに、こちらに来て下さい。」と、社長の甥っ子である社長秘書が私に告げる。

 

社長は、いつもは本社の建屋に居るのでは無く、別市内の、とある自前のビルに普段は居た。

 

そこに急遽私に来なさい、と言うのだ。

 

親しくして頂いた会社幹部、数名に、それを告げると、

 

「恐らく…こういう仕事をしろ、と言われると思うよ…」

 

社長が普段居るビルに到着し、社長と直接話しをした。

 

「今の仕事は、すぐに誰かに引き継いで明日から私の秘書に成れ

 

ただ秘書と言っても、秘書だけの仕事だけでは無く、こういう事をやって貰う。」

 

実は「その仕事」は、かつては営業部に属していた社長の甥っ子が、ここ数年行っていた仕事だ。

 

甥っ子は、社長命令で、その仕事を続けていたが、マンパワーが足りず社長に増員をして欲しいと泣き付いたところ、社長が甥っ子に、

 

「ならば、お前が、この人となら、この人なら出来る、という人間を社内から選べ。」

 

と言われ、その結果、「要らぬ」白羽の矢が私に当たったのだ。

 

これが「嘱託」という意味だったのか、と私は思った。

 

家内からの私の人事異動に対する意見に感動し感謝する

 

転職4社目の社長から、現職を離れ社長秘書と成れと言われた私。

 

その業務内容は、とても私では務まらない内容であった。

 

業界でも有名なワンマン社長の命令、またその当時の、私と社長の関係と社長の性格を考えた時、社長から直接に指示された仕事を断れば多分クビだろうと感じた。

 

それでなくとも直前に2回も社長の逆鱗に触れていた私。

 

クビとなれば再就職活動をしなくてはならない。

 

私はさすがに即断は出来ず週末の3日間ほど、それなりに悩んだ。

 

色々な人に相談する

 

40代 最長勤務の転職先会社

40代
最長勤務の転職先会社

会社の幹部の数名の方にも電話し、社長の言葉、事情、経緯を説明し、相談に乗ってもらうが、誰もが同じことを言う。

 

「確かに、その仕事を断ったら、あの社長のことだ、最悪の場合、解雇かも知れないな… 断るなら、それなりの覚悟が必要だろう。」と。

 

休みが明け月曜の朝、いつものように会社に出かけるべく、やはりいつものように家内と2人でガレージの前に立つ。

 

家内がシャッターを開けながら私に話かける。

 

「あなた一体、この週末、どうしたの…? 何かあったの? いつもと様子が違ったけど…」

 

家内の一言で決断する

 

長年連れ添った家内には、やはり私の顔色で私の考えていることが分かるようだ。

 

そこで家内に全てを告げた。

 

「何だ、そんなことなの! そんなの断っちゃえばいいじゃない! したくないことを無理に続けることは、貴方には出来ないでしょう。

 

貴方は今まで転職で会社を換わるたびに、いつも上がって来た、クビならクビでいいじゃない、またすぐに次が見つかる再就職できる。 私は全然、心配などしてない、だから今日さっさと断ってきたら

 

家内に励まされた私…

 

「…分かった…そうする。」

 

決めた、断ろう。その後の事は、結論が出てから考えればいい。

 

クルマに乗り込み、エンジンをかけ、走り出したが涙腺が緩むのを抑えられなかった。

 

「ありがとう…」

 

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