中高年の転職・再就職 - 40代 - 為替変動の追い討ち

為替変動の追い討ちで更に採算・収益が悪化

私が責任者であったプロジェクトは、設計ミスと設計構想不足で現場修復費用が収益を圧迫する中、為替の変動という更なる追い打ちに会い、赤字で終わった。またタイミングの悪い事に私はスキーで鎖骨を骨折し会社を1週間休んでしまった。

赤字で終わったプロジェクトだが顧客からは最高の評価を得る

私は顧客工場で発生した不具合の改修には、エンジニアリングを含めた抜本的な対策が必要で、それが最も安価に早く不具合を直す手段であると判断し、ボスと相談し追加の設計者、そして据え付けメカニックエンジニアーも上海に派遣して貰ったが、この時点で私は「赤字」を覚悟した。

 

モノは考えようで、私の勤めていた社内のアワレート、つまり時間チャージを幾らで考えるか、人件費、会社運営維持費から算出した最低、限界のアワレート、それを幾らに設定するのか、採算ギリギリでの設定をするべきと考えた。

 

予算・原価の見直しと追加見積

 

為替変動で更に採算・収益が悪化

為替変動で更に
採算・収益が悪化

実際、私の転職先3社目、つまり前の会社では、ケースバイケースでアワレートの見直しを行っている。

 

私はプロジェクトマネージャーとして顧客工場での据え付け、そして現場での調整作業中でも顧客が変更を依頼しきたら、それに対する追加見積りを出し続けた。

 

最後には顧客が装置の検査、立会で来日していた期間、私の勤務する会社で使用した国際電話代まで請求した。

 

しかし、ここで更なる追い討ちがかけられる。

 

為替の変動だ。

 

USドル契約

 

私がプロジェクトマネージャーを勤めた、この総額約15億円のプロジェクトは、アメリカドル契約であった為、USドルと日本円の為替が1円動くと1,500万円の利益が動く。

 

10銭でも150万円、利益が変わる。

 

顧客に日本円で60万円の追加の見積りを出し、それが満額、認められた次の日、為替が1円動けば何のことはない、利益は全て水泡に帰する。

 

全く何をしているのか、と無力感を感じた。

 

この上海プロジェクトの採算に関して私は責任転嫁をするつもりは全く無い、しかし客観的に考えて、あのプロジェクトは設計ミスと為替で、結果が赤字で終焉した。

 

しかし現地スタッフ、総合商社の関係者のお陰で、顧客からの評価はバツグンで、その後も立て続けに顧客から引き合いが出された。

 

ただ当時の為替変動は、私が担当した上海プロジェクトだけでは無く、その他の海外プロジェクト全てに悪影響を及ぼし、当時の海外案件は全て赤字転落となり、それが会社社長の逆鱗に触れた。

 

まず私のボスが「処分」され、「副社長・営業部長」というタイトルが外されデスクの位置も変わった。

 

私は当初は特に何の処分も無く、社長からは「気にするな」と言われたが、しかしタイミングの悪いことに、この直後私は家族で遊びに行ったスキーで鎖骨を骨折し、会社を1週間休んでしまった。

 

社長は「気にするな」と言ったが、実は赤字であった事をかなり気にしていたようだ。

 

意味不明な社長からの命令と自分自身の意見

 

上海プロジェクトで赤字を出した私、そしてプライベートで骨折し会社を1週間休んだ私であったが、現職の海外営業から外れ嘱託に成れ、という社長命令を間接的に受けたが、意味不明なので以前と変わらぬ業務を続けた。

 

私の転職4社目の当時の総務部長は、たまたま私の大学の先輩という事もあり、何かにつけて私を懇意にしてくれたが、私がスキーで骨折したのを知り、「自転車で転んで怪我をしたと社長に言っておけばいい、スキーで遊んでいて怪我をしたなんて言うと、あの短気な社長は多分…」と、アドバイスしてくれた。

 

しかし私は、嘘などつきたくも無いので、「アドバイス、ありがとうございます。ですが嘘はつきたくありません。そのまま正直に社長に言います。」としたが、やはり総務部長が懸念したように、社長の逆鱗に触れたようだ。

 

社長の怒り

 

意味不明な社長命令と自分の意見

意味不明な社長
命令と自分の意見

骨折で1週間会社を休み、三角巾で右手を吊りながら会社に出ると、総務部長、経理部長、製造部長の3人が「社長からのメッセージが有るので…」と、私を会議室に呼ぶ。

 

クビだ、と言われる覚悟はしていたので、どうにでもしてくれ、そんな気持ちで話を聞くと、

 

「海外営業から外れ、嘱託に成れ、との社長命令だ。」

 

「嘱託…? 正社員ではなくなるという意味ですか? それで具体的には何をすれば良いのですか?」

 

「我々も知らない。それは社長に直接、聞いてくれ。」

 

嘱託とは

 

何だ、この3人は…

 

一体私に何が言いたいのか、私に、どうしろと言うのか…

 

皆目意味が分からなかった。

 

「はあ… 良く分かりませんが… 分かりました…」

 

そう返事するしかなかった。

 

たった5分で終わった意味不明な3人の部長との面談を終えた私は、自分のデスクに戻り、すぐに社長に電話をするが社長は外出中、なのでメールを社長に送信した。

 

「部長から聞いた“嘱託”という意味が分かりません。 しかし正社員、従業員で無くなるならば、会社以外の仕事も行って良いのですか? ならば、ありがとうございます!」

 

そんな主旨のメールを社長に送信した。

 

社長からは、その後、何の返事も指示も無かった。

 

仕方ないので、以前と変わらぬ業務を続けることにした。

 

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