会社創立時の初心を忘れた社長から心が離れ転職を検討

社長を見限った有能なエンジニア2名が辞職願いを

挙句のはてには、当時会社の経理をしていた社長の奥さんまでが同じような質問を私にしてくる、

 

「昨夜の接待の相手の方… 本当に○○さんですか…? 先日○○さんとお会いしたら、“社長は元気ですか?”と聞かれたけど、交際費の伝票では、その前の日に一緒に呑みに行ってることに…」

 

奧さんも、社長の辻褄が合わない話に気が付いた。

 

 

成功した社長としての思い上がり

社長から心が離れ転職を検討

社長から心が
離れ転職を検討

懇意にしていた取引先の担当の方からは、

 

「社長の動向は、大番頭の貴方が把握していなくちゃダメでしょうに」とまで言われた。

 

しかし私にも、社長が誰とどこで何をしているのか、分からなかったのが実情なのだ。

 

トヨタの初代セルシオを、その地域で最も早く購入した、それくらいは少々成功した会社社長として許しても良いだろう、しかし会社の金を毎晩何万円も使い、会社には午後から出勤し、その言い訳も嘘だらけの人間…

 

社長は会社を興そうと私に打ち明けた、あの頃のエンジニアとはかけ離れた人間に成っていた。

 

私個人としても、大いに不満を感じ、同時にストレスも感じる毎日であったが、そんな社長の不審な行動が目に付くようになった頃、社内、社外からも「大番頭」と言われた立場であった私に従業員から、

 

「今日、社長は何処に居るんですか?何をしているんですか?」

 

と質問を受ける事が多くなり、社長に何度も苦言を呈するが、数日後には元の木阿弥、そんな状態が続いた。

 

率直に言って、社長失格、いや人間としても失格だ…

 

最悪の事態に

そして事態は、最も恐れていた事態に発展する。

 

実情を察し、社長に不審を感じた有能なエンジニアが2名、会社を辞める、辞職したいと言い出した。

 

何度も何度も、私に社長の行動について詰問してきた連中だ。

 

「もう、あの社長の下では働く気にならない。」

 

彼等も私が知らない、把握していない、社長と一緒の出張でイヤな目に、不審な社長の行動を何度も目にしているようだった。

 

いよいよ、この会社も終わりだな、と感じた。

 

暗闇から脱出できると感じた先輩からの転職オファー

転職オファーを受け世界が広がる

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世界が広がる

彼等を今の会社に引き止める、それだけの理由も意義も気持ちも熱意も、私自身が無くしつつあった。

 

このままでは… この会社は空中分解だ…

 

主要メンバーが抜けた後も、残った従業員から、やはり質問を受けた。

 

「社長は今回の事態をどう受け止めているのですか? 反省は、していないのですか? 態度を改める事は無いのですか?」」

 

その後も会社を辞めたいという人間が続いたが、彼等に会社に残るように説得するという事は、彼等の今後の人生を保障する事でもある。

 

それは、もう私には出来ない事であった、ましてや社長を信じろとは、到底言えないセリフであった。

 

実はこの頃、残った従業員から、「貴方が社長になって我々で新しく会社を興しましょう!」という提案があり、数人で検討をし、友人の会計士にも相談したが、当時の私には会社を興すという冒険に踏み切れなかった。

 

会社を興す決断が出来なかった理由は、大先輩から転職のお誘いを受けたからだ。

 

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