仲間で創立した小さなベンチャー企業へ転職し営業部長に

会社の成長と共に変わっていった社長の人間性

転職した2社目は、全く新しく仲間でゼロから創立した会社であった。

 

給与も休日も減ったが、しかしこれから新しく会社を創るのだという意欲と情熱に燃えていた。

 

そして、成功させる自信があった。

 

 

意欲と情熱を注いだ自分達の会社

30代 ベンチャー企業に転職

30代
ベンチャー企業に転職

私に参加を求めた、ある工業製品の技術開発担当者のエンジニアが社長を務め、私が販売トップであったその製品を自社開発し、その装置の電装部門の専門メーカーの私は営業部長として、8年間寝食を忘れて仕事に専念した。

 

事務用品など中古で間に合うものはリサイクル品を利用し、経費を削減し夢を持って働いていた。

 

当時のバブル景気に乗り、造れば売れる、そういう状況が続き会社は成長し業績も伸び、最初は4人であったメンバーの規模も従業員を20人ほど抱えるようになった。

 

私にも数人、部下ができて、さすがに色々な面で余裕も出てきた。

 

全てが、順調に思えた。

 

私も会社から社用車があてがわれ、当時は月の使用料金が基本料金だけで2万円もした大きな携帯電話も持ち、また社長は初代のトヨタのセルシオを乗り回すようになった。

 

社長の人間性に変化が

この頃から、社長に変化が現れた。

 

会社の成長、発展、収益増加とともに社長の態度、姿勢が変化した。

 

そもそも、遊行が、お酒の席が大好きであった社長が、明らかに嘘と分かる、本人に言わせれば「接待」が多くなってきた。

 

かつては週末に行っていた「接待」が、ほぼ毎日となり、その深酒のせいで、午前中は会社に出てこないのだ。

 

ある時など、接待の帰り、明らかな飲酒運転で自損事故で車をぶつけセルシオを廃車にしてしまった。

 

既に従業員の社長への評価は、かなり下がっており、セルシオで事故を起こした社長を心配する者は皆無で、「いつかやると思ってた」と口にする従業員が多かった。

 

最初の会社の東京営業所の所長も明らかに不正な接待、そして純粋なエンジニアとして尊敬もしていたこの会社の社長もまた接待…

 

そんな社長を私は、また軽蔑するようになっていった。

 

明らかな嘘を平気で言う社長を全員が軽蔑し始める

私は転職先で営業部長に就任し従業員からも様々な質問を受ける立場となっていた。

 

なかでも接待と称して会社に出て来なくなった社長に対する従業員の不満と不信の声が高まり、私は営業部長として社長に苦言を呈するも改善はされなかった。

 

仲間4人で創立した会社で私は「営業部長」というタイトルであり、外部の方からは「大番頭」と呼ばれていたが、会社に出てこない社長の件を会社の中間幹部が社長に直接聞くのでは無く、私に質問をするようになった。

 

従業員からの不満と不信

転職先で営業部長に就任

転職先で営業
部長に就任

「今日、どうして社長は会社に出てこないのですか…?」

 

また当時、韓国の会社と取引をしていた関係で、韓国への出張が多かったが、社長も韓国に頻繁に出かけお土産として皮で出来た女性のジャケットやミニスカートを毎回購入し、それを飲み屋のクラブやスナックの女性達にプレゼントしていた。

 

もう「接待」ではなく、単に飲み屋のママ、ホステスに入れあげている状態であることは、私は無論、従業員も皆気が付いていた。

 

社長が会社に来なくなり、「接待」と称して、遊行に耽るようなってから、何度も私は社長に聞いた、諭した、詰問した。

 

「従業員の手前、度を外した行いは謹んで下さい。社長としての自覚を取り戻して下さい。」

 

営業部長として苦言を呈するも

その都度、昨夜の接待の相手は重要な人だ、大切な事を確認したかったと言うが、それが全て嘘であることは、先刻承知しているのだ。

 

一緒に呑みに行ったとされる顧客の方々も、私に苦言を呈していたのだ。

 

「私が貴方の会社の社長と呑みに行ったとされてますが… それ嘘ですよ、私ここ何ヶ月も、おたくの社長と会ってませんから…」

 

どちらが嘘をついていることになるが、どちらかは明白であった。

 

社内で社長を尊敬している、社長として認めている人間はゼロになり、誰もが社長を軽蔑するようになった。

 

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