日本側との連絡にも中高年らしい気配りをし業績は数値で把握しておく

海外ではたとえ中高年でも「能ある鷹は爪を隠す」は評価されない

英語の諺で、「Out of sight, out of mind.」という言葉があります。

 

日本語では、「目の前から去る者は心から去る」とも、「去る者は日々に疎し」とも訳されますが、「親しかった者も遠ざかれば日に日に交情が薄れていく」という意味です。

 

 

日本本社内の関係者とのコミュニケーション

心から去らないようにコミュニケーションを

心から去らないように
コミュニケーションを

海外事業を展開する企業が持つ各海外の拠点は、大多数が日本本社に総括部署を構えています。

 

海外に派遣されている人員のボーナス査定や人事などに関しては各海外拠点の支社長などの責任者が一括して本社に報告、相談がされますが、外国に駐在する人に注意をして頂きたいのは本社の関連部署、関係者とのコミュニケーションです。

 

例えば海外営業ですと、顧客から注文を請け最終的な納品まで、最初から最後までの全ての業務が海外拠点で処理できる仕事であればさほどの影響はありませんが、本社の関係部署と共に協働で業務を行う場合、例えば設計や製造部門と共に業務を勧めるような仕事の場合、マメに日本側の関係者とコミュニケーションを取らないと「心から去る」事態となりかねません

 

業務連絡はメールがメインとなるでしょうが、日本本社内で共に業務を進める関連部署、関係者との人間関係を脆弱なものとしないように、業務連絡の際に、海外での生活や、その国や地域ならでは出来事、プライベートな事も付記して良好で強固な関係を保つ事をお勧めします。

 

中高年のベテラン社会人らしく、ほんの一言、仕事以外の事を付け加えるだけでも「心より去る」事態を防ぐ事が出来て良好な人間関係が維持出来ます。

 

直接に顔を見て話が出来ない事はハンディーキャップ

目の前で対面して直接の会話であれば以心伝心で相手に理解して貰えることも、メールや電話では伝えきれない事も多々あります。

 

それでなくとも時差もあって、日本に居る時のように気楽にコミュニケーションが取りづらい海外赴任です。

 

直接会って話が出来ないという事は、仕事を円滑に進める上でハンディーキャップである事を自覚するべきです。

 

阿吽の呼吸で依頼事項を引き受けてくれる協力者を日本本社に持つ事は海外で働く際、非常に大きな、そしてイザという際に頼れる支えとなってくれます。

 

特に考え方が少し古い中高年の方には、「言わなくても分かるだろう」と思い込むかたもみえます。

 

「目の前から去る者は心から去る」という状況にならないように、日本本社に支援者を持ち続ける事が出来るように、連絡をマメにするよう心掛けましょう。

 

海外では謙遜は通用せず業績は数値で把握しておく

日本には謙遜という美的観念が、特に中高年後半の方にありますが海外で働く場合、このスタンスは通用せず、自分の業績や成績は数値で常に把握し自己アピールする事をお勧めします。

 

控えめを美徳と考える中高年には注意をして頂きたい事です。

 

上司の立場からは、特に成績が良くない場合の数値での把握と報告を重要視します。

 

「目の前から去る者は心から去る」という事に注意をすべきとお伝えしましたが、活動報告書や月次報告などの社内の上司への報告ルールが無くても、常に自分の実績は数値で把握し、いつでも報告出来るようにしておき、やはり「成績面でも心より去る」事を防ぎましょう。

 

数値を使った自己アピールが大切

自分の仕事の結果を数値で把握する

自分の仕事の結果を
数値で把握する

海外の拠点では現地で採用された外国人の同僚と共に働くというケースが多くなりますが、外国人のビジネスマンは日本人に比べ数値を把握する事、更に数値を使った自己アピールが得意です。

 

その是非は別として海外に拠点を構える事務所は往々にして日本に有る事務所と比べ、どうしても仕事に対する姿勢、進め方、考え方が現地化します。

 

例えば日本であればチーム全体で進めていた仕事も、海外では個人プレーの内容が先ず評価対象となる場合もあります。

 

そのチームの中の責任者に対しての自己アピール、さらにチームが属する組織のマネージャーに対する自己アピールが社会人として重要な要素となります。

 

日本人の中高年にありがちな感覚、美徳である謙遜、「能ある鷹は爪を隠す」とは全く逆の考え方です。

 

業績が悪い時こそ数値の把握が重要視される

当サイト管理人も日本人と外国人部下を持つ中間管理職の立場で仕事をしていましたが、海外営業などであれば受注、販売の実績が上がる事は評価をしますが、たとえ目標を達成できなかったとしても、その現状を数値で正確に把握してる事も評価をします。

 

上司から業績を問われた際、および仕事の進行具合を聞かれた際、その内容が良くても悪くても即座に数値で回答する部下は評価が高くなります。

 

むしろ業績が悪い時こそ自分の課題として数値を把握する事が大切です。

 

また上司も会社の中の中間管理職ですので、その上司に報告するためには部下の現状を数値で把握しておく必要もあります。

 

この数値の把握は外国人の方が得意とするものですので、海外のオフィースでは数値報告が下手な日本人は特にマイナス面として目立ってしまいますので、注意するようにして下さい。

 

中高年で中間管理職に就いていた方ならお分かりになると思いますが、日本人同士でも部下に仕事の確認をした際、即座に正確な数値とともに報告する部下には信頼を寄せていた筈です。

 

特に海外では「能ある鷹は爪を隠す」というスタンスはビジネスの世界では通用しません。

 

エクセルなどを活用し、自分自身の業務成績表を作成し数値を把握する事をお勧めします。

 

個人を優先するライフスタイルの外国人に日本の風習を押し付けない

日本の風習の押し付けは人間関係でマイナスに

日本の風習の押し付けは
人間関係でマイナスに

キャリアを積んだ中高年で海外にマネージャーとして派遣され、派遣先拠点で現地採用の外国人を部下に持つ人もいます。

 

外国人部下にも色々なタイプがいますが個人を優先するスタイルを崩さない人に日本人の風習などを押し付けない事が大切です。

 

現地で雇用される外国人にも色々なキャラクターがあり、それまでの自分の生活ペースを全く崩さず勤務先の日本企業の文化を取り入れないタイプと、逆に日本文化に憧れ尊敬し、ビジネスの方法や進め方も率先して日本人から学ぼうとするタイプ、更にその中間のタイプに大別されます。

 

日本という国、文化や風習を積極的に取り入れたいとする現地雇用の外国人は、概ね公私に渡り友好的で、まるで日本人同士のように付き合えますが、逆のタイプには上司として接し方に注意が必要です。

 

特に公私のけじめをキッチリと設けるタイプの外国人部下には、日本人的な感覚やモノの考え方を押し付け過ぎない事が人間関係を良好に保つ秘訣です。

 

全体より個人を優先する外国人であっても会社に勤める立場であれば、上司と部下の上下関係は尊重します。

 

しかし、その関係はあくまでも会社の中、そして勤務時間内だけの事です。

 

一旦、会社を出れば年齢に関係なく個人同士という関係になると考えておいて下さい。

 

それは部下だけではなく上司も同じで、もしも上司が外国人である場合も公私は明確に線引きがされるのが基本と考えておくべきです。

 

チームワークの弊害となりかねない日本流の押し付け

個人を優先するスタンスとは、自分のプライベートな時間を大切にし、家族や友人を優先するスタイルです。

 

多くの海外滞在の日本人も、その影響を受けるライフスタイルで、それが海外で働く際のメリットでもあると私は考えていますが、派遣されて日が浅い初期の段階で、違和感を感じる中高年も少なくありません。

 

日本国内でも増えつつある、会社より仕事より個人の考えを優先するというスタンス、それは時にベテランと呼ばれるキャリアを持つ日本人ビジネスマンには受け入れがたいものであるケースもあります。

 

しかし海外で腰を据えて働く場合、有能な現地採用の外国人スタッフも欠かす事が出来ない人材です。

 

意識して、日本人の風習などを押し付けない、無理強いしないように注意をして下さい。

 

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